簿記2級の難易度、合格率、合格ライン、勉強時間
【簿記2級試験は年間15万人が受験する人気資格】
まずは、日商簿記2級の試験についてまとめておきますね。
日本商工会議所が実施する、日商簿記2級の試験は、年3回行われます。
問題は全部で5問です。
試験内容は、商業簿記(小売り業の会計処理に適用される簿記)、
工業簿記(製造業の会計処理に適用される簿記)の2科目。
年間15万人が受験する人気資格です。
日本商工会議所のHPによると、試験の科目・配点、合格率は以下の通りです。
【日商簿記2級の試験科目・配点】
問題 | 科目 | 内容 | 配点 |
---|---|---|---|
1問 | 商業簿記 | 仕訳5題 | 20点 |
2問 | 商業簿記 | 伝票、帳簿組織、勘定記入 | 20点 |
3問 | 商業簿記 | 決算(精算表、財務諸表、本支店合計) | 20点 |
4・5問 | 工業簿記 | 全体からまんべんなく出題 | 20点×2 |
【簿記2級試験の合格率は30%】
上の表は、日商簿記2級の合格率の推移を表したものです。
実施回で合格率にかなり差がありますが、平均30%前後といわれています。
簿記3級と比べて勉強範囲も広がり、難易度も高くなります。
3級のようにパターンを覚えておけば解けるスタンダードなものでなく、
基礎を理解していないと解けないような、ややこしい応用問題が出題されます。
さらに、簿記2級の試験には「商業簿記」に加え、新たに「工業簿記」が登場します。
「工業簿記」とは、工場で使われる簿記のこと。
工場の現場を知り、製造過程のお金の流れを理解しなければならないため、最初は戸惑うかもしれません。
でも、慣れてしまえばそんなもんなので大丈夫ですよ!
【簿記2級の勉強時間は平均3~5カ月】
簿記2級は、個人差や勉強法による差はありますが、一般的に300時間の勉強時間で合格できるといわれています。
社会人の場合は、平均3~5カ月の勉強時間が必要といわれています。
あ、ちなみに「3カ月」は3級をすでに合格している方、「5カ月」はいきなり2級を受験する方です。
大切なことは「効率的な勉強法」と「スキマ時間の活用」です。
効率的な勉強法については「簿記2級、確実に合格したいなら過去問勉強法がおすすめ!」、
スキマ時間の活用・作り方については「簿記2級のおすすめアプリ、時間のムダが一目瞭然!?」
で詳しく紹介しています。
【簿記2級の合格ラインは100点中70点】
簿記2級の試験は、70%以上の得点で合格できます。
試験日当の受験者数が多いか少ないかが、合格を左右することはないので、
受験者数は気にせず、70点以上とることにだけに集中しましょう。
【簿記2級の勉強で、一番大切なことは過去問を解くこと】
簿記2級の勉強で最も大切なことは、過去問演習です。
これは、私が簿記2級を勉強していた時に、つくづく感じたのですが、
テキストを読んで頭で分かったような気になっていても、
実際に過去問をといてみると、全然とけなくて焦ります。
いろいろな過去問に触れ、実際に電卓を叩き、解答用紙に書きこんでみる。
できるだけたくさん練習をして、体で問題をとくコツを覚えていきましょう!
次は、合否をわけるくらい重要な「テキスト・過去問題集の選び方」についてです。