コンパイラによる最適化の主な目的はどれか。
×不正解です
コンパイラは、高水準言語で書かれたソースコードを機械語に変換するソフトウェアです。この変換プロセスにおいて、プログラムの効率を向上させるために「最適化」が行われます。
最適化とは、プログラムの処理時間を短縮したり、使用するメモリ量を抑えたりするために、プログラムを再編成する手法です。
これには、累乗を乗算に、乗算を加算へと変換するといった技法が含まれます。
例えば、加算は乗算よりも処理速度が速いです。また、ループの展開や関数のインライン展開なども最適化に含まれます。
この最適化によって、実行速度が向上し、全体のパフォーマンスが改善されます。
- イ: デバッグの容易化は、トレーサーやデバッガーといったツールによって達成されます。これらはプログラマーがエラーを迅速に発見し、正常な動作を確認できるよう手助けしてくれます。コンパイラの最適化は主に実行パフォーマンスの向上を目的としており、デバッグの簡便化を直接の目的とはしていません。
- ウ: プログラムの保守性向上は、主にソースコードの記述方式に関連します。変数名の命名規則、コメントの配置、コードの整然とした書き方が保守性を高める要素です。コンパイラによる最適化は保守性を改善することを目指したものではありません。
- エ: これは、目的プログラムを生成する速度に関してですが、コンパイラの最適化はこれに直接寄与しません。目的プログラムを生成する時間の短縮は、コンパイラ自体が効率的に設計・実装されているかどうかに依存します。
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