基本情報技術者試験令和2年A問20

半導体メモリの基礎を理解するためのガイド

DRAMのメモリセルにおいて,情報を記憶するために利用されているものはどれか。

×不正解です

DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、データの記憶を効率的に行うための半導体メモリの一種です。

このメモリセルは、基本的に1つのトランジスタと1つのコンデンサで構成されています。

コンデンサは電荷の有無によって情報を保持し、これが1ビット分のデータとして機能します。

しかし、コンデンサの電荷は時間とともに減少してしまうため、データを失わないためには定期的にリフレッシュが必要です。

DRAMは電源が切れると情報が消えてしまう「揮発性メモリ」に分類されます。

なお、DRAMではコイル、抵抗やフリップフロップなどは情報の記憶に使用しません。

  • ア:DRAMのメモリセルにはコイルは使われていません。コイルは、電磁誘導原理を利用した電子部品で、インダクタとも呼ばれますが、DRAMの情報記憶には関係ありません。
  • ウ:抵抗は電流を制限するための部品ですが、情報の記憶には使われていません。抵抗を利用するメモリとしては、抵抗変化メモリ (ReRAM) がありますが、これはDRAMとは異なる技術です。
  • エ:フリップフロップは、SRAM(Static Random Access Memory)などで使用されるデジタル記憶回路です。DRAMでは使用されず、情報保持のためにはコンデンサが用いられます。
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