システム性能測定における重要な指標

一定の時間内にシステムによって処理される仕事量を表す用語はどれか。

スループットは、特定の期間内にシステムが処理できる仕事量を指します。例えば、1秒間に何バイトのデータが処理されるかなどのメトリクスで評価できます。スループットは、システム全体のパフォーマンスを測定する上で非常に重要な指標であり、CPUのクロックスピード、ディスクの回転速度、ネットワークの帯域幅など、さまざまな要因により影響を受けることがあります。

アクセスタイムとは、データがCPUと記憶装置の間で移動するのに要する時間を表します。たとえば、データをハードディスクからメインメモリに移動するのにかかる時間を意味します。この時間が短いほど、システムは高速にデータを処理することができ、アクセスタイムは主に記憶装置の性能に依存します。

オーバーヘッドは、システムが本来の処理を行う際に追加でかかる負荷のことを指します。この負荷は、タスクの管理や分割、リソースの確保などによって発生します。オーバーヘッドが大きいと、実際の処理に使えるリソースが減少し、システム全体の効率に影響を与えます。

ターンアラウンドタイムとは、ジョブやタスクが入力されてから最終結果が得られるまでに必要な総時間を指します。これには、実際の処理時間だけでなく、待ち時間や他のプロセスとの競合時間なども含まれます。ターンアラウンドタイムが短いほど、ユーザーは迅速に結果を得ることができます。