基本情報技術者試験令和3年2112問29

データ災害復旧手順 トランザクションログの活用法

媒体障害の回復において,最新のデータベースのバックアップをリストアした後に,トランザクションログを用いて行う操作はどれか。

×不正解です

媒体障害が発生すると、データベースはバックアップデータを使って障害発生前の状態を復元する必要があります。

この際の回復手順には、まず故障したハードウェアを正常なものに交換し、その後、バックアップをリストアしてデータベースを復元します。

次に、バックアップ取得時点以降にコミットされたすべてのトランザクションの改訂を反映させるために、トランザクションログを使用してロールフォワード処理を行います。

このロールフォワード処理により、バックアップ取得後に行われた変更をデータベースに反映し、完全なデータ復旧が達成されます。

  • ア: ロールバックは、未完のトランザクションを取り消す操作です。これは、トランザクションがコミットされる前に中断した場合の操作であり、バックアップ後に行われた更新を反映する目的には合致しません。
  • イ: ロールフォワードとは、コミット済みのトランザクションを反映することを指しますが、アの選択肢が示すようなコミット前のトランザクションには通常適用されません。したがってこの選択肢は不適切です。
  • ウ: バックアップ後にコミット済みのトランザクションをロールバックすることは、データの整合性を保つ目的とは逆行します。コミット済みのトランザクションを持続させるためには、ロールフォワードを行う必要があります。
  • エ: バックアップ取得後にコミットされたトランザクションをロールフォワードすることで、データベースの完全復旧が可能となります。この選択肢は、問題文が求める操作として正しいです。
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