基本情報技術者試験平成31年春期問13

デュアルシステムの信頼性と冗長性

冗長構成におけるデュアルシステムの説明として,適切なものはどれか。

×不正解です

デュアルシステムは、同じコンピュータを2個用意し、一定時間ごとに互いの処理結果を照合しながら同一処理を行うシステムのことです。片方に障害が発生すると、独立したもう片方が中断することなく続行します。並列処理をしているわけではないので、性能はシングルとなんら変わりありません。冗長性が高く、運用コストもかかりますが、高い信頼性を確保できます。

並列処理は複数のプロセッサコアやコンピューターを使用して、複数の計算処理を同時に実行する技術です。

デュプレックスシステムは、同じコンピュータを2台用意し、1台を本稼働させ、もう1台は、いつ問題が発生してもすぐに対処できるよう予備として待機させておくことです。デュプレックスシステムには3つのモードがあります。

  • ホットスタンバイ: デュアルシステムのように2台のシステムを同時に稼働させます。メインに障害が起きても予備機に切り替える際のダウンタイムは最も少ない分維持コストが大きい。
  • ウォームスタンバイ: 名前通りホットとコールドの中間で、機器本体やOSなどは起動状態にしておき、メインとの同期はせず、障害発生時にシステムを起動して切り替える方式。ダウンタイムは少しかかるが、同期していない分、維持コストが低い。
  • コールドスタンバイ: 予備機を電源オフの状態で備える。メイン機器で障害が発生した際に起動し、メインと切り替えることで業務の混乱を最小限に抑えます

負荷分散とは、演算処理にかかる負荷を2台以上のコンピュータ間で分散させる方法です。インターネットでは、ネットワークトラフィックを複数のサーバーに振り分けるために、多くの場合負荷分散が採用されます。これにより、各サーバーにかかる負担が軽減され、サーバーの効率が上がり、パフォーマンスの高速化とレイテンシーの低減が可能になります。

ロードバランサー
ロードバランサー

負荷分散の仕組み(Cloud Flareより)

負荷分散の処理は、ロードバランサーと呼ばれるツールやアプリケーションによって行われます。ロードバランサーにはハードウェアベースとソフトウェアベースのものがあります。ハードウェアのロードバランサーの場合、専用の負荷分散装置を設置する必要があります。ソフトウェアベースのロードバランサーの場合、サーバー、仮想マシン、またはクラウド上で実行できます。多くの場合、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)には負荷分散機能が含まれています。

「負荷分散とは? ロードバランサーの仕組み」より

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