過去問.JP

受注管理システムにおける要件のうち，非機能要件に該当するものはどれか。

非機能要件とは、システムが何をするか（機能要件）以外に、どのようにそれを実現するかに関わる要件のことです。

具体的には、システムの信頼性、性能、セキュリティ、保守性、可用性、使用性などの品質特性が含まれます。

例えば、システムの稼働率や障害発生時の復旧時間、ユーザーが操作しやすいインターフェースの設計などが該当します。これらは、システムの品質を高め、ユーザー体験を向上させる役割を果たします。

イは、受注管理システムでの稼働率を一定のレベルに維持し、障害が発生した場合は短時間で回復できることを求めています。これは、システムの信頼性を高める品質特性に関連しており、非機能要件に分類されます。

• ア: 「ア」の選択肢では、顧客から注文を受け付ける際に与信残金額を計算し、マイナスになった場合には警告メッセージが表示されます。これは、業務上の手続きや条件に基づいてシステムが行う具体的な機能であり、機能要件に該当します。
• ウ: 「ウ」の選択肢では、受注処理時に在庫切れの商品がある場合に担当者へ警告メッセージを出力することが示されています。これは、業務プロセスを円滑に進めるためにシステムが提供する具体的な機能ですので、機能要件です。
• エ: 「エ」の選択肢は、出荷可能な商品は受注担当者が入力し、営業管理者が承認するものに限られるとしています。これは、システムが実施するべき業務手順であり、機能要件に該当します。