過去問.JP

DBMSに実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。

データベース管理における「原子性（Atomicity）」とは、トランザクション内のすべての操作が完全に実行される、または一切が実行されないことを保証する特性です。

具体的には、トランザクションが一部だけ成功して他が失敗することを防ぎ、データの整合性や一貫性を確保します。

このため、トランザクションは必ずコミット（全操作の完了）またはロールバック（全操作の取り消し）によって終了します。

この特性により、処理途中でのデータ不整合を回避し、信頼性の高いデータ管理が実現されます。

• ア: これはべき等性（Idempotency）の説明です。同じ処理を複数回実行しても結果が変わらない性質ですが、原子性とは異なります。
• イ: これは永続性（Durability）の説明です。トランザクションが正常に完了した後、ハードウェア障害などが発生してもデータが損なわれない性質です。
• ウ: これは正しく原子性（Atomicity）の説明です。トランザクション内のすべての処理が実行されるか、どれも実行されないかのいずれかであることを保証します。
• エ: これは独立性（Isolation）の説明です。一つのトランザクションの結果が、他のトランザクションに影響を与えないことを保証する特性です。