基本情報技術者試験令和3年2201問67

未来予測における専門家意見収束手法

現在の動向から未来を予測したり,システム分析に使用したりする手法であり,専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い,その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して,集団としての意見を収束させる手法はどれか。

×不正解です

デルファイ法は、多くの専門家に個別アンケートを行い意見を集め、その結果を基に意見を整形・収束させる手法です。

未来予測や技術革新、社会変動の分析で広く使われています。この手法は、最初に複数の専門家を選んで個別質問を行い、その回答をフィードバックします。

その後、さらに再質問を重ねて意見を集約し、全体としての意見の合意を図ります。

このプロセスにより、独立した回答者たちが互いの意見を意識しつつ、偏りの少ない結果が得られます。

  • ア: 因果関係分析法は、複数のデータ間の因果関係を分析する手法です。なぜある結果が生じたかを解明し、多くのデータを見比べてその原因を探るのに用いられます。しかし、アンケートを繰り返すという点ではデルファイ法とは異なります。
  • イ: クロスセクション法は、ある特定の時点におけるデータを横断的に分析する手法です。この方法では主に、特定の時点での異なる対象群間の比較を行います。時間系列ではない一瞬のデータをもとにした分析を行うため、繰り返しのアンケートで意見を収束させるデルファイ法とは異なります。
  • ウ: 時系列回帰分析法は、時系列データに基づいて未来の値を予測する手法です。過去のデータから変化のパターンを見出し、それをモデル化することで将来の予測を行います。この方法は統計的手法を用いた予測であり、専門家の意見を繰り返し集約することには関係しません。
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